紙のレシートはかさばってしまいがちなため、受け取ってすぐに捨ててしまったり、そもそも受け取らなかったりすることもあります。しかし、レシートをきちんと保管することにはさまざまなメリットがあるのも確かです。
家計簿アプリなどを使えば、レシート管理はスムーズに行えるので、上手に活用するのがおすすめです。この記事では、レシート管理の重要性や、管理に役立つアプリなどをご紹介します。
買い物のレシートを保管するメリット
買い物で受け取るレシートを保管することには、さまざまなメリットがあります。ここでは、保管しておくとどのような効果があるのか、具体的なメリットを見ていきましょう。
また、レシートの上手な保管方法もご紹介します。
レシートを保管する効果
レシートの保管によるもっとも重要な効果は、家計の管理と見直しに役立つことです。レシートには「何にどのくらいのお金を使ったのか」が明確に記載されているので、無駄な支出がないかを確認したり、自身の出費傾向を把握したりするのに活用できます。
そして、レシートのもう一つの効果が、精算時のミスや返品時に役立つというものです。レシートには購入した店舗や日時、レジの担当者などの情報が細かく記録されているため、そのお店で買い物をしたことの証拠になります。
支払いに間違いがあったり、商品に不備があったりしたときには、レシートの有無で対応してもらえるかどうかが変わる場合も少なくありません。また、家計簿アプリのなかには、レシートのデータを取り込むとポイントに換算されるものもあります。
少しの手間でコツコツとポイントを貯められるのも、レシートをとっておくうれしい効果の一つといえます。
レシートの保管期間
レシートを上手に保管するための第一歩は、「保管期間ごとに分別する」ことです。種類によって適した保管期間は異なるため、まずは「長期」「中期」「短期」の3つに分けて整理してみましょう。
保管期間 | 具体例 |
---|---|
長期保管 (10年以上) |
家賃の領収書、家具家電の領収書、高級品、リフォームの領収書など |
中期保管 (1~10年程度) |
公共料金の領収書、携帯電話の明細書、医療費の領収書など |
短期保管 (1年未満) |
食料品や日用品の領収書、飲食費などのレシート |
長期保管が必要なレシートは、高級なものや長期にわたって保証がついているものなどです。故障時の保証を受けたり、支払った事実を証明したりするときに必要なため、いつでも取り出せるように保管場所を明確にしておくことも大切です。
確定申告などで次の年に必要となったり、前年度との比較をしたりするために使うレシートは、中期保管が適しています。ただし、10年を超えて使うケースは稀なので、適度に整理をすることも大切です。
短期保管で十分なレシートは日常生活でどんどん増えていってしまうため、家計簿に記録したら適度に破棄して、手元に溜まらないように心がけましょう。
レシートの上手な整理術
レシートを上手に整理するためには、自分に合った無理のない方法を見つけるのが近道です。ここでは、具体的な整理術をいくつかピックアップしてご紹介します。
- 長期保管が必要なものはファイリングしておく
- 封筒を使って種類別に保管する
- 台紙にレシートを貼って見やすいように保管する
- 市販のレシートホルダーを使う
- 家計簿アプリを活用する
レシートホルダーとは、少し厚手の袋が蛇腹式に複数つながっている商品であり、日付ごとや1週間ごとなどに分けて管理できるため便利です。短期保管で十分なレシートは、レシートホルダーを使いながら定期的に入れ替えを行うのがおすすめです。
いずれにしても、重要なことは「無理なく続けられること」「どこに何が入っているかが把握できること」の2つです。自分なりに楽しみながら続けられる方法を見つけてみましょう。
家計簿アプリを活用してみよう
「レシートがかさばるのを避けたい」「一括で管理したい」といった方は、家計簿アプリがおすすめです。ここでは、家計簿アプリのメリットとおもなアプリの種類について見ていきましょう。
家計簿アプリを使うメリット
家計簿アプリはデータでレシートの管理を行うため、不要なレシート用紙を処分でき、整理が簡単に済むのがメリットです。また、銀行口座やクレジットカード、電子マネーと紐づけて管理を行えるので、記録の手間を大幅に省けるのも魅力といえます。
さらに、単に収入や支出を記録するだけでなく、家計に役立つ機能が豊富に搭載されているので、使いこなせば節約にも効果が期待できます。
おもな家計簿アプリを紹介
「家計簿zaim」は、銀行やクレジットカード、ショッピングサイトなどと連携して入出金の記録がつけられるアプリです。レシート撮影機能などの基本的な機能に加えて、家計のグラフ表示、スーパーの特売情報、定額で支払っているサービスの状況など、節約に便利な機能も搭載されています。
「マネーフォワードME」は、金融機関や通販サイトといったさまざまな連携先を持つ家計簿アプリです。各カテゴリーを月単位で表示できるのが特徴であるほか、高額な支払いをアラート機能で知らせてくれる「MY通知」が便利です。
「家計簿 Dr.Wallet」は、撮影されたレシートをオペレーターが目視で入力してくれるため、正確なデータを読み取れるのが特徴です。クレジットカードなどと自動連携できるほか、お得なクーポン機能を利用できるのも魅力といえます。
iReceiptなら家計簿アプリとの連携ができる
「iReceipt」は、2014年3月からサービス提供が開始された電子プラットフォームです。「受け取ったレシートはお客様のもの」という運営コンセプトのもと、丁寧なデータ管理と高度なセキュリティシステムによって、レシートデータの保管を行っているのが特徴です。
iReceiptのサーバーに保管されたレシートは、手元のスマートフォンからいつでもどこでも簡単に振り返ることができるので、記録を確認したいときに便利です。そして、今回ご紹介した家計簿アプリとの連携もスムーズに行えます。
レシートをスキャンする手間がいらず、使い慣れたお気に入りの家計簿アプリと簡単に連携できる仕組みが整えられています。
まとめ
レシートの適切な保管は、家計を正しく管理するのはもちろん、必要な保証を受けたり支払いを証明したりするうえでも重要です。しかし、紙のレシートはどうしてもかさばってしまうのが難点であり、紛失したり必要なときに見つけられなかったりするリスクもあります。
そこで、家計簿アプリを上手に活用しながら、紙のレシートは適度に整理していくのがおすすめです。電子レシートにはさまざまな利点があるので、実際に活用しながら使い慣れていきましょう。