オープンキャンペーンは既存の顧客だけでなく、誰でも気軽に応募しやすいキャンペーンです。景品表示法の規制を受けないので、自由な運用が行えるなどの利点があり、商品の認知度を広げるのに大きな効果を発揮することもあります。
今回はオープンキャンペーンを行うメリットや注意点、実際に取り扱っている企業の事例などをご紹介します。
オープンキャンペーンとは?
オープンキャンペーンとは?
企業が行うキャンペーン(懸賞)には、大きく分けて「オープンキャンペーン」と「クローズドキャンペーン」の2種類があります。ここではまず、オープンキャンペーンの基本的な意味と、クローズドキャンペーンとの違いについて見ていきましょう。
オープンキャンペーンの定義
オープンキャンペーンとは、誰でもクリアできる簡単な条件を設定して応募者を募り、抽選で当選した人に景品を贈る懸賞です。重要なポイントとして、「応募条件に商品の購入は含まれない」という点があげられます。
購入の促進よりも商品・サービスの認知度を高めることが目的にあるため、金銭的な取引を前提としません。また、景品表示法の規制が適用されないので、景品の金額に上限がないのも特徴です。
認知を広げて注目を集めるのに向いていることから、新商品、期間限定商品のPRなどで用いられるケースが多いです。
クローズドキャンペーンとの違い
クローズドキャンペーンとは、商品・サービスの購入を応募条件とした懸賞です。こちらは顧客の主体的なアクション(購入や来店など)を前提としたキャンペーンのため、すでに知名度のある製品の販売促進やテコ入れ、新商品のトライアル促進などの効果を期待できます。
なお、クローズドキャンペーンでは、景品によって製品・サービスの価値に大きな影響が生まれるのを避けるために、景品の金額には上限が設定されます。
オープンキャンペーンの種類、メリット・注意点
オープンキャンペーンには、具体的にどのような取り組みがあるのでしょうか。ここでは、主な具体例や企業が取り組むことのメリットなどをご紹介します。
オープンキャンペーンの具体例
オープンキャンペーンの代表的な例には、次のようなものがあげられます。
- 無料会員登録
- LINE友だち登録
- SNSを使った拡散、フォロー
- アンケートやクイズへの回答
- メルマガの登録
- ミニゲームへの参加
このように、オープンキャンペーンはインターネットやハガキなどを通じて、誰でも手軽に参加できる方法をとります。また、会員登録やメルマガ登録など、その後の関係構築につながるようなきっかけづくりを行うのも基本的な手法です。
オープンキャンペーンに取り組むメリット
オープンキャンペーンには、商品、サービスの認知を向上させ、最終的には販売促進につながるというメリットがあります。特に、まだ広く知られていない新商品を売り出す際には、興味を持ってもらうためのPRが必要です。
景品つきのオープンキャンペーンは、顧客の射幸心をくすぐりつつも参加ハードルは低いため、関心を引き付けるうえでうってつけの方法といえます。また、キャンペーンには、企業自体の認知度やイメージアップにつながる効果もあります。
それ以外のメリットとしては、潜在的な顧客データの収集があげられます。たとえば、アンケートへの回答を条件にすれば、潜在顧客層の人となりや興味・関心にまつわるデータを集めることも可能です。
オープンキャンペーン実施の注意点
前述のように、オープンキャンペーンには景品表示法の上限額が設定されていないものの、景品を店舗で引き渡す場合は規制が適用されるケースもあるため、引渡し方法には注意が必要です。また、使用するSNSによっては、複数のアカウントを作成できなかったり、同じ内容のリツイートをさせないというルールがあったりする点にも注意しましょう。
キャンペーンにSNSを利用する場合は、プラットフォームのガイドラインをチェックすることが大切です。
オープンキャンペーンの成功事例
オープンキャンペーンに取り組むうえでは、実際に行った企業の成功事例を参考にするのが近道です。ここでは、2つの事例をもとに、取り組みのヒントを見つけてみましょう。
成功事例を2社紹介
アサヒビール株式会社では、お酒離れが進む若者世代をメインターゲットに、LINEを用いたオープンキャンペーンを行いました。応募方法はLINEの公式アカウントを友だち追加して抽選ボタンを押すというシンプルなものであり、当選者には同社の発泡酒無料引換券がその場で当たります。
すぐに結果がわかり、コンビニエンスストアで引き換えられる手軽さが大きなポイントです。2つめの事例は、コンビニエンスストアファミリーマートが行ったTwitterによるオープンキャンペーンです。
公式アカウントのフォローと投稿のリツイートをした人を対象に、抽選でQUOカードをプレゼントするという内容であり、新たな顧客に商品を認知させたり、アカウントのフォロワーを増やしたりするのが狙いです。結果として、4.3万件ものリツイートを獲得し、認知の拡大に成功しました。
電子レシートを活用してオープンキャンペーンに取り組もう
電子レシートプラットフォームの「iReceipt」は、ログノートが提供する電子レシート管理サービスです。電子レシートを活用することで、キャンペーンを効果的に行うことができます。
たとえば、誰でも参加が可能なオープンキャンペーンをきっかけとして、反応を得られたユーザーの過去の購買傾向をレシートから分析することが可能です。分析結果をもとに、次のキャンペーンのターゲティングに活用すれば、より確度の高いPRを展開できるでしょう。
電子レシートを活用することで、継続的なアプローチを行っていけるので、効果測定を行いやすくなります。キャンペーンの運営を円滑に進めるツールとして「iReceipt」を役立ててみてください。
まとめ
オープンキャンペーンは購入や来店を条件としないのが特徴であり、顧客にとって参加ハードルが低いことから、商品・サービスの認知度をアップさせる有効な手段となります。また、企業そのものの知名度やイメージの向上にもつながるため、適切なタイミングで行えば大きな効果を生み出します。
iReceiptの電子レシートにもオープンキャンペーンを盛り込むことが可能なため、業務効率化やペーパーレス化を同時に推し進める施策として、あわせて検討してみましょう。